Salesforce、「エンジニア採用停止」へ──AIがホワイトカラーを喰い始めた

2025年、シリコンバレーの“本丸”でホワイトカラーの危機が現実に。
米SalesforceのCEO、マーク・ベニオフ氏は最新の決算発表で、「今年はエンジニアを採用しない」と明言した。理由はシンプル。AIエージェント(デジタル労働者)が成果を出しているからだ。
「僕らは“人間だけをマネジメントする最後の世代”になる」
ベニオフ氏はそう語る。
AIエージェントが仕事を奪う時代へ
Salesforceは2024年から『Agentforce』というAIエージェントサービスを提供。顧客対応やマーケティング業務をAIに任せる仕組みだ。すでにFortune100企業の半数が導入し、凄まじい勢いで成長中。
「直近90日間で38万件の顧客対応のうち、84%をAIが解決した。人間が対応したのはわずか2%だ」
とベニオフ氏は自信満々に語る。
実際、Salesforceは10月以降だけで5000件ものAgentforce契約を締結したという。
人間より「デジタル労働力」優先の未来へ
「私たちのミッションは、“世界No.1のデジタル労働力プロバイダー”になること」
ベニオフ氏はこう宣言。
AIエージェントはチャットボットのように受け身ではなく、能動的に会議設定・取引・コード作成までこなす“バーチャル社員”だ。
その一方で、今年すでにSalesforceは1000人超の人員を削減。採用も「Agentforce売れる部署」中心。エンジニア採用は完全停止した。
いよいよホワイトカラー不況へ
この流れはSalesforceに限らない。GoogleのピチャイCEOは「AIがコードの25%を書いている」と明かし、Metaのザッカーバーグ氏も「中堅エンジニア職がAIに置き換わる」と公言した。
Salesforce専門アナリストのヴァーノン・キーナン氏は言う。
「これは大手テック企業で始まった“静かな若手排除”だ。そして2025年、“ホワイトカラー不況”が始まるかもしれない」